クリス・ウエンライト
Chris Wainwright

Rise and Fall
2台のビデオ・プロジェクターによる作品
2分
2010

Rise and Fall
2 Video loops - 2'00
2010

Performers: Anne Lydiat and Robyn Hitchcock
Camera: Chris Wainwright
Post Production: Nils Kloth


かつては航海の際に使われていたセマフォー信号(赤と緑の点滅灯による手振り信号システム)をモチーフにした映像作品を朱雀門の土塀に映し出す。二つのスクリーンに投影される今回の作品では赤(おも舵をあらわす)と緑(とり舵をあらわす)の光の棒が円形のフレームを静かに照らし、この原初的な通信システムについて考える。(セマフォー信号は、日本においては道路工事の方向指示、飛行機誘導などでまだ一般的に使用されているが。)この光の棒の動きを警告信号として捉えれば、海面の上昇と下降を告げ、時の経過を告げ、満ち潮と引き潮のような自然の大いなる力に対する注意を喚起させるとともに、人間の活動によって温暖化で上昇する海水に対しても、関心と注意を促す警告とも考えられる。一方「Rise and Fall」とはまた、時代によって翻弄され続けてきた人類の上昇と下降(繁栄と衰退)に関する歴史へのメタファーにもなっている。