地場賢太郎  
Kentaro CHIBA

1万のエコー
ヴィデオ・インスタレーション
2010

Ten Thousand Echoes
Video installation
2010


カタツムリの歌を日本の梁塵秘抄とイギリスのマザーグースからそれぞれ取り上げ、その言葉をCGを用いて動かし、歌が出来上がるプロセスを作品化した。
地場の作品の中では言葉が重要なテーマとなっている。私たちが使っている言葉はもともと個人の中で自然発生したものではない。言葉はどこか他のところから来て、私たちという自我を作り上げたのではないだろうか。言葉が外部から届けられたものであるならば、それ自体を一種のエコーと捉えることが出来るのではないか。翻訳を通して、現在では使われない言葉や理解できない言葉で書かれた古代詩、または外国の歌に感動することがあるが、その時、直接耳にすることのできない人々の声のエコーを聞いているとも考えられる。そして私たちもそれに共振することでエコーとなり、次へと発信してつながっていくのではないか。こうした共振は時に、時間、空間のつながりを超え、シンクロニシティともいえるような不思議な形であらわれることがある。